■ 抄録・要旨
| 下水処理場の水処理系からのN2O排出は160mgN2O/m3とされており、下水処理場から排出される全温室効果ガスの1割程度と見積もられている。N2Oは排出抑制が課題であり、曝気風量などの運転条件とN2O生成を併せ、総合的に排出量などを解析する必要がある。埼玉県内の下水処理場では、節電のために曝気風量を減少させ硝化を抑制する運転を行っていた。その後、2012年6月からは曝気風量を上げ、硝化を促進する運転に切り替えた。このような運転条件の変更があり、窒素除去速度に変化があった実下水処理場を対象として、活性汚泥の硝化活性およびN2O生成活性を定期的に調査した。
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